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2009-08
フッ素樹脂の溶接(角槽製作)
- 2009-08-22 (土)
- 加工技術
今回はフッ素樹脂の溶接技術を応用した、角槽製作についての記事です。
通常の角槽は反り防止の為、板圧が10mm以上の素材を使用しますが、
今回は、生産ラインではなく研究用として使用するので、室内での移動を
容易にする為に、重量軽減軽と、コスト削減の要求がお客様よりありまし
たので、素材厚5mmのテフロンシートを使用しました。
素材の歪み防止と、万一の補強の為、コーナーにはアングル材を当てて
角槽の強度を確保しています。
↑まずは補強用のアングル材を溶接にて製作します。
アングル材自体の歪み防止の為、ハタガネ等で矯正をしておきます。
この矯正の感覚が仕上がり時の歪み発生防止に重要なポイントとな
ります。
↑アングル材を溶接中です。溶接するポイントに熱を集中させる事
で余計な歪みを発生させない事が大切です。
↑アングル材が完成したら、いよいよ槽本体の溶接を行ないます。
この時点でも想定される歪みや反りを抑えるために、各所に中子を
入れながら矯正を行ないます。
↑外周の溶接が完了した段階で、内側に溶接を回します。狭い槽
の内側溶接は、作業者の経験と技術力が重要になります。
↑いよいよ底板の溶接に入ります。底板が歪むと廃液時の液溜まり
が出る恐れがありますので、今まで以上に細心の注意を払い作業を
行います。
↑この角槽は廃液用として、ハンドバルブを取り付けてますが、廃液
性をさらに上げるのと液残りを無くす為に若干の勾配をフライスで加工
します。
↑底板の溶接が完了した所でシール性の確認の為、水張り試験を
行ないます。
弊社では、加工だけでなく溶接などの熱処理に対しても自社内で施
工を行う為、お客様の用途に応じた加工方法や、施工方法を提案す
る事が可能です。
角槽をご検討される際は、一度ご相談下さい。
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切削スプリングについて
- 2009-08-10 (月)
- 加工技術
今回は弊社の加工技術の一つである『樹脂切削スプリング』についてご紹介します。
スプリングといえば金属製の物を誰もが想像すると思いますが樹脂でなおかつ切削
にて製作が可能です。
↑今回のスプリングは耐薬品性よりもバネ強度を持たせる為にPVC(塩ビ)
で製作をしています。
↑外径切削中です。
↑細く長い外径を安定した寸法で仕上げるにはちょっとしたコツが要ります。
↑バネ溝部分を加工中です。 目を細めてみてはいけません。(笑)
↑となりの電卓と比較して頂ければ分かりますが、今回のスプリングは
小さい事が特徴です。特に最小径は2φ位でも製作可能と思います。
切削樹脂スプリングの特徴はなんと言っても材質を問わず1ヶから製作
可能である事だと思います。応用事例も逆止弁や戻しバネ、クッション
など多岐に渡っております。
※金属スプリングでお困りのお客様は一度ご相談下さい。
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